会長 磯崎裕騎が語るedge 設立に至るまで
私は1987年に福岡県立九州歯科大学卒業後Dr Beach が創設理事を務めるHPI 研究所(Human Performance & Informatics Institute ) において研修を受けました。
歯科医師であった父もHPI 研究所をサポートするHCMグループ(Health Care Model Dental ) 理事長を務めていたせいで私は在学中よりDr Beach の情報に触れることができました。
1994年にはDr Beach が開設した研究所の付属診療所である新大阪愛歯科イソザキ診療所の院長となり、毎日Dr Beach の指導を直接受けることができました。
Dr Beach は最晩年まで臨床にも興味を失うことなく日常診療にも度々口出ししてきました。中でも充填がたった一個脱離したことを耳にして怒鳴り込んで来たこともあり、診療の規格基準に非常に厳密で再治療を嫌っていました。
その臨床への真剣さは未だに忘れられません。1999年に高松市においていそざき歯科を開設した後もDr Beach のアドバイスを受けながらNPO法人pdpでセミナー講師をしていました。2007年には顕微鏡を導入したことで教育活動に拍車がかかりました。以来、日本顕微鏡歯科学会の認定医及び認定指導医を務め顕微鏡歯科の普及にも尽力しています。
私はDr Beach が臨床に関わった最晩年を一緒に過ごしたものとしてpd の概念を正しく後世に残す使命を感じています。彼が最後まで常に研究進化し続けた考えを残すことは大きく言えば人類への貢献と思っています。
edge 設立についてはDr Beach を源流としながらもアップデートされた歯科医療を常に前に進める必要性を感じ新たな組織を設立するに至りました。pd のオリジナル概念は普遍的概念のため変更及びアップデートする必要性すらありませんが、歯科医療自体は新たな知見や機材機械が生まれます。
これらを正しく取捨選択することに加えてDr Beach が目標とした健康を全世界の人が享受できるよう、pd 概念の普及活動と研究を行うことを目的としてedge を設立するに至りました。